海外の大学へ

サクラ咲く春を迎えるために 


日本の大学と海外の大学、どう違う?

たとえお子さんがプリスクールの年齢でも、入学のお問い合わせを頂いた保護者の方には、NISのプログラムが海外の大学への進学を目的としていることを出来るだけご説明し、将来についてお考え頂いた上でお申し込み頂くことをおすすめするようにしています。

しかし、お子さんが海外の大学を目指すということは、保護者の方ご自身に海外の教育システムでの就学の経験がなければ、それはまるで、雲を掴むような感覚に違いありません。多くの日本人の保護者の皆さんが戸惑う、アメリカの大学への出願手続き。日本とはどう違うのでしょうか。

海外子女教育情報誌「INFOE」43号(2012年5月号)、44号(2012年7月号)より転載

以下に記載する内容は、アメリカで役立つ教育情報が満載の教育情報誌、「INFOE」に掲載して頂いた寄稿文で、アメリカ在住の日本人の方を対象に書かれ ています。あらかじめご了承下さい。
掲載内容は、2012年4月現在のものです。実際に大学に問い合わせ、出願の際は、常に最新の情報をご確認下さい。

 

大事なのは学力だけじゃない 

20年前に日本で特別選抜制度として導入されたAO入試。今では多くの大学で実施されるようになってすっかり一般的になりましたが、このAO入試、アメリ カの大学入学選抜制度をモデルにしていることをご存知ですか? 日本では、学力よりも個性が重視される入試というイメージが一人歩きしてしまっているようですが、アメリカにおいては特別な入学枠でも何でもない、ごく一 般的な選抜方法で、その目的は「個性を重視する」というよりは、「大学が求める人材を獲得する」こと。そのためにAdmission Officerと呼ばれる入学担当官が、全米のみならず世界中を駆け巡り、各々の大学が必要とする人材を探し求めているのです。

それでは大学はどんな人材を求めているのでしょう? より多様で魅力的な学習環境をつくりたい、とびきり優秀な研究者を輩出したい、強いリーダーを育成したい、など、大学が目指すものは、当然のことながら大学ごとに、更には年度によっても変化します。これまでアジア系の学生が少なければ、アジア人を増やして生徒層に厚みを持たせたいと考えるかもしれません。理系の男子の申込が多ければ、優秀な理系の女子がより光って見えるかもしれません。アメフト部のスター選手やチアリーディングのキャプテンよりも、キャンパス誌の編集長になれる人材を必要としているかもしれません。

しかしながら、こうした大学側の思惑 は決して公表されることは無いため、学生は自分を磨き、大学にとって魅力的な人材であることをアピール出来るよう努力するしかありません。フタを開けてみるまで正解は誰にも分かりません。でも、単なる「その他大勢」で終わらない、自分を光らせる何か。それが運命を左右するかもしれないのです。

 

それでもやっぱり一番大事なのは・・・ 

大学の思惑や求める人物像は違っても、全ての大学が共通して求めるのは学業において優秀な人材で、その目安となるのがSATスコアとGPAです。名門大学であればあるほど、要求されるレベルは高くなる上、恐らく同じ大学を目指す他の出願者も、同様に高いSATスコアとGPAを持っているはずです。成績やスコアが悪ければ、スタートラインに立つことすら出来ません。

成績に関して日本の大学入試と違うのは、GPAは9年生からカウントされるため、9年生(高校1年生)の1学期の成績から影響することです、それでもやはり11年生、 12年生の成績は重要で、理想的なのは高校の4年間を通して着実に成績が上昇することですが、9年生の成績が悪ければ、それだけGPAが下がってしまいます。かといって、簡単な科目ばかりを選択してGPAを上げても無意味です。さほど大変でもないコースで良い成績を収めるよりも、難度の高いことにチャレン ジして結果を出した方が、より高い評価を受けると言われています。

つまり、大学側が知りたいのは、結果としてのグレードそのものよりも、大学での高度な学習内容に適応し、成功を可能にする資質を持っているかどうか、学問に対する意欲や向上心、目標に向かって努力する姿勢を持っているかどうか。難度の高いIBプログラムやAPコースが大学から高い評価を受けているのはこのためです。楽して良い結果を出す生徒よりも、敢えて困難に挑戦する生徒の方が、大学にとっては魅力的な人材であると言えます。もちろん、最も理想的なのは、困難に挑戦し、かつ、良い結果を出す人材であることは言うまでもありませんが。

 

準備は早い方がいい

より高いGPAを目指して9年生で万全のスタートダッシュを切る為に、それまでの学習も重要ですが、将来どんな道に進みたいのか、志望校をどこにするのか考えておくのも、早い方がいいでしょう。 特に、11年生、12年生の時点でよく考えてコースを選択しておかないと、出願する際に自分の志望校に必要な科目の単位が足りないという事態も起こりかねません。

この3月、4月に大学の合格通知を受け取ったばかりのNISの12年生に聞いてみても、多くの生徒が10年生の終わりから11年生の最初までには真剣に将来のことや志望校について考えていたと言います。そして、大学を決める上で最も役立ったこととして、実際に大学に足を運んで雰囲気を味わい、自分の目で確かめた事を挙げています。遅くとも12年生前の夏休み中の学校見学を目指すなら、候補を絞るためにも、インターネットで調べる、先輩の話を聞く、資料を請求する、説明会に参加する、大学のサマーキャンプに参加してみる、とその前に済ませておくべき事は沢山あります。リサーチすればするほど自分の目標が見えてきた結果、9年生から実際に願書を出すときまでに第一志望が5度も変わったという生徒もいます。

現実的な問題として、費用面やビザについて調査しておくことも必要でしょう。州立大学の奨学金や、州民のための授業料減免制度などは、永住権の有無、出願 前の一定期間その州の住民であったか等の条件や規定が州によって異なるため、予め調べておくと役立つかも知れません。こうした準備に取りかかるのに、早すぎることは決してないのです。

 

軌道修正はいつでもできる 

日本の大学と違い、アメリカの大学は入学時に専攻を決める必要がありません。入学後、1、2年生の間は専攻を決めずに様々な分野について幅広く学習し、最 終的に興味を持ったことを専攻としてより深く学ぶことになります。大学に入ったものの、校風が合わなかった、結局自分が興味を持った分野がその大学で専攻出来なかった、などということになっても、転校することは比較的簡単に出来ます。

ただし、いくら手続きが簡単だといっても、転校して新しい分野でやり直す となると、時間も費用も余分にかかることになります。やはり志望大学を選ぶ時点である程度自分の得意分野や、学びたい事が定まっているのに越した事はありません。ただ、最初に入った大学が自分に合わない、もっと他の事を勉強したい、と思ったときに、日本のように再度受験して入学し直す必要がないのです。ア メリカの大学は、様々な分野を幅広く学び、見聞を広げて自らを見つめ直し、本当に進みたい道を探す場所でもあるといえるでしょう。

 

自分の道は自分で切り拓く

日本の高校や学習塾の手厚い進路指導や受験のサポートに慣れている日本人の保護者の方にとって、 アメリカの高校の進路指導は物足りなく感じるかもしれません。学校によっても異なりますが、基本的に進路の決定は生徒が主導で進めるものだと考えた方がいいでしょう。とはいえ全て自分1人でやらなければならないというわけでもありません。 進路指導カウンセラーも、大学の入学担当官も、質問すれば親切に教えてくれるはずです。しかし、自分で動き出さないことには誰も助けてくれないのです。

まずは自分で調べてみましょう。collegeboard.org, unigo.com, collegeconfidential.com などは、大学の検索、キャンパスツアーの案内、奨学金の情報など、有意義な情報満載です。大学説明会やオープンキャンパス、特に、入学担当官が高校を訪問して開催する説明会には積極的に参加しましょう。入学担当官の目的は大学の宣伝だけではありません。学生と接触出来る機会を利用して優秀な人材を探しているのです。入学担当官と直接話す事、メールでやりとりする事は自分を売り込むチャンスになります。ただし、チャンスを活かして良い印象を与えることが出来るかどうかは自分次第です。

提出すべき書類の要件、期限、提出方法は、大学によってまちまちです。これらを全て把握し、提出漏れや間違いがないようにするのは自分の責任です。NIS の12年生も、一番不安でストレスがたまったのはこの点だったと言います。17、8歳の高校生には荷が重いようにも思えますが、自分で責任を持たなければ ならないことなのです。

英語で卒業式は「Commencement Exercises」すなわち始まりの儀式。親の庇護を離れて自分の道を歩き出す大人への第一歩、旅立ちのときとして重要な意味を持っているという事を思 い出して下さい。やがて始まる人生の新しい一章、それをどう切り拓いていくかは自分次第だということに、生徒本人が早く気付くこと。ここに成功の鍵はか かっています。

※ここにに記載された内容は、アメリカで役立つ教育情報が満載の教育情報誌、INFOEに掲載させて頂いた寄稿文で、アメリカ在住の日本人を対象に書かれ たものであることをご了承下さい。掲載内容は、2012年4月現在のものです。実際に大学に問い合わせ、出願の際は、常に最新の情報をご確認下さい。
Congratulations Class of 2018!


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